見物

・生理用品より大人用紙おむつの売り場面積が大きいこの街でできることはなんだろうか。唯一活気のあった商店街も休業休業閉業。元気なのはパチンコ屋だけ。二件あったタピオカ屋も、一つはケバブ屋に、もう一つはわざとらしい紫色の看板を提げたスナックに変わっていた。つぶれたコンビニはケータイショップかリハビリセンターに。居酒屋が潰れて学習塾に。汚い町中華のあのお店、バイトに対する扱いは最悪だけど味は良かった。そんな店も電気が消えて自動ドアには不動産売出しの張り紙がしてあった。街の新陳代謝とでもいうのか。

結局ブームに乗っかったものは何にも残さないで、ブームを作った第一人者だけが、本物とされて残っていくのかも。

 

東京オリンピック2020のボロボロの垂れ幕がゴミ置き場に丁寧に畳まれて置かれていたとき、なんだかすごく騙されている気分になった。みんなで集団幻覚でも観てたのか、2020年が「あの頃はよかった」の対象になってしまう未来があるのか、よくわからない。痛いのやだし死にたくないけど、生きてみたい生き方もない、みたいな日々。夢中になれる人には到底勝てないことが判明した20歳のひと夏。わたしはこんな漠然とした不安に逃げていないで、もっともっと小さい視点で不安を持った方がいい。 

 

・変な夢を見る。妙にリアルであまり気分が良くない。この前、男の子の赤ちゃんのキャラクターみたいなのが出てきた。全体がぷにぷにで、頭だけこっちに向けて何かを言っていた。発言が妙に大人でこちらを見透かされているような気がしてとても怖かった。

・高校2年生から今まで別媒体でブログを書いている。フォロワーも着々と増えて400人くらいになった。狭い世界が嫌で、不特定多数に自分の文章を見てもらうことで承認欲求を満たしてたのだけど、なぜかそこさえ窮屈になって、何を書いていいのかわからなくなってしまった。じゃ何も書かなければいいのにね!自由でいたい。

 

ところでみんなの親ガチャは成功?失敗?わたしの親ガチャは!また今度書こう