裏側表側

お造りのウニの味が濃くてね、少し胃にきたのは秘密。

私のことを見ようとしてくれるところが嬉しい。私の身に付けてる何かとか、センスとか帰属じゃなくて、

許してほしい、心の声をかき消しちゃいけないから。前の人と付き合って2回目のデート出会った所と同じ場所に、今日、付き合う前2回目のデートで行った。何にも知らないふりして。

あの夏は全然人がいなくて、世界に二人ぼっちだった。確か、暑さのせいか発言のせいか私は少しイラついてて、泣きたい気持ちになってた気がする。半年間、なんの話をしていたのか、全く思い出せない。

今日は人がたくさんいて、私もちゃんと周りの風景が見えてて、ガヤガヤの声も聞こえてた。

フードコートで短髪と長髪どっちがいい?って聞かれて、隣の席に座ってた中学生に睨まれた拍子に、どっちでもいいよと半笑いで返してしまった。でも本当にどっちでもいいよ。坊主にしてもいいんじゃないと思うし、マッシュでも、ワンレンボブでも構わないよ。男の人に合わせて服の趣味が変わる女の子、本当に可愛い。私と言えばいつも態度が偉そう。男の人を横に、男ウケ悪そうな変なデザインのシャツを買った。明らかに白いブラウスのほうがテンション上がってて、なんとなくそれを手に取るのやめて、袖がアコーディオンみたいな薄紫色のシャツを買った。