モッコウバラ

木工薔薇と花水木が咲きはじめた。一年生のころから3年間続けてるバイト先の通り道に、早咲きの桜が咲くことを今年初めて知った。コロナのせいで、桜が咲いてる時期の出勤がなかったことを裏付けてる。

2年前の緊急事態宣言下、世界の終わりみたいなtvが流れて、妹とひたすら近所の住宅街を歩いた。桜を追いかけ、木工薔薇を追いかけ、ツツジを追いかけた。あんなにも季節だけ、気温だけを意識して感じ取った時期は無い。ていうか、社会生活が途絶えて外に向けられる意識が、季節とか自然とかしかなかった。課題で樹木の図鑑を作るというのがあって、30種類の木を蒸し暑い中、植物園に行って一生懸命スケッチしたのをたぶんずっと覚えてると思う。

戦争のニュースと就活の苦しさが連動して私のメモリーに保存されている。いつも偉い人たちはお先真っ暗だって顔を緑にして騒いでる。実際に厳しい世界だって一一般大学生の私にも伝わってくる。明るい世界はいつやってくるのか。