旅行③

友達が先に起きて、時間を聞くと10時。チェックアウトは11時で超過すると延期料を取られる。急いで洗面、着替え化粧を済ませて、どんどんスーツケースに荷物を詰める。友達はしっかり髪を巻いて、急がせる。11時ジャストくらいに部屋を出てチェックアウトに滑りこむ。地元の人向けのうどん屋で、一杯300円くらいの山菜そばを食べて温まる。新世界をウロウロしてると、裏社会っぽい人が厳かな感じでベンツに乗っていくのを、目撃した。たこ焼きを食べて、アメ村の古着屋へ。下北とか高円寺の古着屋店員は大体レジの奥で座ってるか、服畳んでるかであんまり目が合うこともないけど、入る店全部で声をかけられた。普通にどこからきたとか、何してたとか、何軒目の古着屋かとか、短時間でどれだけ情報引き出せるかゲームみたいになってて文化の違いって感じだった。わたしはコーデュロイのシャツを、友達はベロアのシャツを買ってた。疲れすぎなのでコーヒーにこだわりがある喫茶店に入る。いままでコーヒーが飲めなくて、紅茶一択だったけどどうせなら、と挑戦してみる。本当に美味しいコーヒーはちゃんといろんな味がすることと、私が思ってたコーヒーは黒くてなんとなく苦い汁だったことがわかった。ゆっくりくつろぐはずが、セットのチーズケーキも美味しくて、ごくごくパクパク食べてしまった。

着れる下着がもうなかったので、GUでかう。友達はしっかりジーパンを買って、裾上げまでお願いしてた。その待ち時間の30分で吉本新喜劇のチケットを取りに行く。GUに戻る帰り道でまたたこ焼きを食べる。流石にヘロヘロで、わたしは食欲を無くすし、なんばグランド花月の座席で謎の寒気に襲われた。お笑いを観終わったら全部大丈夫になって、難波から梅田のバスターミナルに向かう。夜行バスの時間まで、残り一時間半で、お土産の購入(ここまで一つも買ってなかった)、夕食(朝から肉うどんとたこ焼きとケーキセットのみ)、銭湯(夜行バスの前に着替えたい)の三つの案が出て、若干揉めた。まず、最優先でお土産を買う。それからわたしの主張で、銭湯を探して入ることにした。バスの出発時刻は22時で、銭湯着いたのが21時15分くらい。そこから逆算して15分で全てを終わらせて靴まで履き終わった状態にしようと決めた。ダッシュで入って、ドライヤーまでかけて買った下着と緩い服装に着替える。予定時刻3分遅れの21:33に靴を履き終えてバスターミナルに向かう。少〜しだけ余裕があったのでコンビニで飲み物とおにぎりを買う。ちゃんと間に合って無事に着席した。