0823

あんなに楽しみにしていた夜のオンライン麻雀会も、いざ普通の生活に戻って日中いろんな人と話すようになると、すこし億劫になる。1人になって、落ち着きながら好きな音楽を聴きながらうとうとする時間が大切だし、私はそこまで人と話すことが好きじゃない、内向的な人間だと実感する。早い時間にベットに入ることは、例えるとしたら、根元の土がえぐられてぐらぐらになった木が新しい土を入れてもらって、水も与えてもらってしゃんとした姿になるみたいな、そういう感覚に近い。

0821

7時間こんがり焼かれるプール監視のバイトを上がって、やたら大きい器、パフェなら玄関にユリを飾る花瓶くらいの大きさ、飲み物なら金魚鉢くらいの大きさ、で出てくる喫茶店に入った。来月の初めに行く長崎旅行の打ち合わせのために。飛行機をはじめにしていろんなアクティビティの予約を取っていくうちに、思ったよりお金がかかることが分かって、今月のバイトのシフトと、口座を100回くらい確認した。それから2人で何連勤までならできるか報告しあった。抹茶ラテは大きすぎて、飲み切るのに2時間半切ったし、私はトイレに2回入った。彼女と旅行するのはこれで4度目。北海道、東北、関西、ときて九州。旅ももちろんだけど、この打ち合わせ?のダラダラした時間も以外とおもいでになっちゃったりするんだろうね、

 

0731

自宅待機最終日、今日乗り切れば明日から外の世界に出れるってタイミングで今度は妹が熱を出した。5日間一緒に母親の看病を交代でしていたし、完全に延長コースだと思った。全てを諦めて、みんなに後遺症が残らないように願いながら、家の目立つところを掃除して回った。昨日からテレビでずっとフジロックの配信を垂れ流しにしてる。お昼頃、オンライン診察を受けていて、みなし陽性ということになった。オンラインで処方箋をもらい、ポストにお薬を投函してもらっていた。コロナ禍で進んだ医療もあるのかもしれない。私は明日で自宅待機が解除されるらしい。正直言って、もう5日間待機だと思っていたから少しホッとした。夕方、3時間くらい昼寝をして、起きた時6時を指してる時計を見てそれが朝から夜から分からないくらい気が抜けてた。フジロックを相変わらず垂れ流してるリビングで、夕方のステージにグリムスパンキーが出てた。名前だけは知っていたけど、あまり聴いたことがなくて、ラスト2曲目の「大人になったら」って歌がすごくよくて、ご飯を食べながら思わず泣きそうになった。フェスはオンラインでもこういう出会いがいい。昨年はAJICOだった。

人が体調悪くて大変なのに、自分の心配ばっかりしてしまう。もちろん、看病してたし、ご飯も作ってたけどやっぱり自分が一番心配ってところ、少し悲しくなる。いつ寒気がしてきて熱が上がるんだろうって頭の片隅にあるしね。

これだけ外に出たがってたのに、いざ明日からどうぞーって言われると少し気がひける部分もあって人間らしいねって思う。明日の予定がバイトっていうのもその理由の一つかもしれないけど、私は身勝手でね、プライドが高いみたい。

 

0708

前の日までは、大学に行って少し実験を進めてからバイトに向かう、というはっきりした今日のイメージを持って寝たはずなのに、ベットの上から起き上がれなくて、ラインの通知が鳴っても開かずに4度寝くらいした。3度目に目が覚めたときTwitterを開いたら安倍さんが銃撃された、というニュースが目に入った。また何かのデマかなと思って、4度寝についた。2束の素麺を茹でて栄養ありそうな鯖とか野菜とかを適当に乗せたお昼ご飯を作った。テレビをつけると、速報で銃撃のニュース特集が組まれてた。とても不思議な気分で、平和すぎる昼過ぎに似合わなくて、実は映画のワンシーンか、夢のなかにいるんじゃないかって疑いたくなった。私はこの後のバイトが憂鬱なだけだったのに、その憂鬱と世の中の憂鬱がごっちゃになって境界線がわからなくなる。

 

好きな匂いの香水を嗅いでるときだけ楽しい。

 

バイト先に行っても、銃撃の話をして、しんみりしていた。普段はあんまり勉強とか学校とかの話をしない今っぽい感じの同期の男の子が、不安になるニュースの後に流れるCMの商品はよく売れる、という行動経済学の授業で聞いた話をしてくれた。なんとなく、この一瞬はニュースを見るたびに、何年後でも思い出すんだろうなと思う。それくらい印象的な瞬間だった。

立ちくらみが酷い。お酒飲んでもすぐに酔っ払う。

 

バイトを上がってLINEを開くと、七夕の飾りの写真が送られてきてた。

 

6/27

部屋を真っ暗にして、ベランダにつながる窓を全開にして虫の声を聞きながら、明日も早いしバイト終わりで疲れているけど、すこし夜更かしする。

あの子が来るかもしれないと、サークル棟の鍵当番に向かう。ほんの少しの期待を抱いて、トイレに寄って勝ったばかりの香水をふる。液体が蒸発するのを待って外に出る。

案の定彼は部室の鍵を借りるために現れて、少しだけ立ち話をした。LINEでBBQをすることを報告していて、私の腕が意外と焼けなかった、とかどうでもいいような話をした。1時間くらいすると、またやってきて今度は向かいに座っておしゃべりした。私は内定先のアンケートにせっせと答えてたのだけど、実際は気が気でなくて、家の住所をキチンとフォームに入力できたのかもわからない。そこからまた彼は部室に戻って行って、私は読みかけの小説をどんどん読み進めた。終わりの時間になって、女の子の部員を連れて鍵を返しにきて、バイバイするのかと思ってたら、その子達を先に返して、私を待ってると言ってくれた。内心めちゃくちゃ嬉しいくせに、あらそれならいいけど、みたいな態度で帰りの準備をした。まさか一緒に帰れると思ってなかったから、乗り換えの駅の一駅前で降りて歩くことを提案した。普通に考えてめちゃくちゃ暑いしだるいのにきちんと30分歩いてくれて、贅沢な時間の使い方って言ってくれた。軽く見たらいけないよって自分に言い聞かせたい。

0529

母親の運転する車で、焼肉に出かけた。いつも行ってるお店の予約ができてなかったことが発覚し、父親はめずらしくイラつきモードだった。私はお昼をろくに食べてなかったから空腹でめちゃくちゃな情緒をしてた。人はお腹が空くと情緒がおかしくなる。20センチくらい開けた車の窓から、初夏の夕方の空気の塊が壁みたいに私の顔を押しつけて、その匂いで泣いた。比喩とかじゃなくて、涙が流れた。山の方の空は少し夕焼けで、反対側の空は切り取ってハンカチにしたいような綺麗な紺色だった。その部分をじっと眺める。そうしてるととてつもない孤独感に襲われた。妹は多分彼氏とのデート終わりで焼肉に合流する。この孤独感の正体は、焼肉屋のトイレで思い出した。多分、4月から毎週金、土、日のどれか一晩人と過ごしてたのに、各々の都合で今週はそのパーティーがなかったからだ。金土日、土曜日の4時間のバイト以外誰にも会わずに、どこにも出かけず、ずっとうちで作業してるか、寝てるかだった。こんなにも天気がいいのに。やっぱり私は極端に寂しがりなのかもしれない。それと、金曜日にあの子のLINEを一旦切ってしまった。

 

明日、最終面接、元恋人の家の二駅手前まで行く、電車で一時間半かけて。さらに終われば、すぐ学校に戻ってサークルの会議をするために後輩を集めないといけない。トリプルファイヤーを聴いて緊張感を外部委託する。あの子がもし私に興味持ってくれてたりしたら、一緒に公園に行きたい。

 

焼肉、今日はちょうどいいところで食べ終わらせて、とっても幸せな気分。お腹満たされると情緒が安定して、あたまがまわる。

5月最初

・文章にできない感情というか、感情を文章にする気力がなかったか、ただただ一人になると憂鬱な気分だった。大抵、何が不満で、何が心配か書き出せば

・5時間近くプールに浸かってたから、当然髪の毛は塩素臭くて、手先はフヤフヤ。倦怠感もすごい。爪をバチバチ、あんまりよく考えずに切ったら変な形になったけどどうでもいいや。

 

・誰かとデートする予定とか、好きな人と会える時とかってやっぱり、キレイになるみたい。妹や母親にはなんいいか雰囲気いいねっていち早く気づかれる。身を整えて、万全な状態にするんだから当然、お金も労力もかかる。今はその状態になることがしんどくて、全く気合が入らない。きれいな状態でいるには、恋愛し続けることって一理あるかも。

 

・就活をすることは、比喩でもなんでもなく、アイシャドウのキラキラと農家が使う化学肥料は同じようなところから作られるってのを知ること。バイトでもなんでも、会社を経営する人にならない限り、誰かのコマであることには違いない。長時間のシフトに入って、シフト決めた社員から300円渡されて、買ったカロリーメイトを頬張ってる時、自分が電池で動くロボットみたいって思った。